種の交換会

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7月17日(土)、種の交換会を開きたいと考えております。
菜園をなさっておいでの方や、種について興味をお持ちの方は、nakanomadoka@gmail.com へ御連絡頂き、お越し下されば幸いです。

開催場所について、先ずは石川県金沢市での開催を考えております。
(けれど、何せ金沢は田舎ですから、遠方からお越しになる方の交通の便を考えると、あるいは次回以降都市圏での開催の方が望ましいかも知れません。)

daiz8.jpgのサムネール画像当日、種をお持ちくださって、他の参加なさる方と種交換して頂けたら幸いです。 私の手持ちは少ないですが、それを交換下さる方がおいででしたら、是非交換しましょう。
種苗法のクリアの為、できれば育成者権(=権利保護期間)が過ぎた固定種や、在来種を持ち寄りたいところですが、F1だって構いません。 蒔き残した種だって構いません。
F1は栽培が容易でしょうから、そういった種を欲しいとおっしゃる方がいるかも知れません。

「使う種を、毎年採種しているんだけれど、10種類も20種類も、一人で採りきれないよ。」と言う方。 まさにそのような方々が、種を融通し合う為の場を提供したいと思っております。

初回の種の交換会は、飲み会として行うつもりです。 種をお持ちで無いけれど、興味を持たれた方がおいででしたら、単に呑みにお越し下さるだけでも結構です。 そしてできれば作物、肥料、種などのお話をなさって頂ければ、なおありがたいです。

金沢は、京都には遠く及びませんが、観光都市です。 「7月の連休に金沢に観光に行くんだよ。」という方がおいででしたら、、観光のついでにお立ち寄り下されば幸いです。

私たちの祖先が、種を蒔き、作物を育てて収穫し、種を採る循環の中で、各地の気候風土に合った、多様な作物を育んで来たのに、一般に流通しているF1(1代交配種)や、世界中で増加する遺伝子組み換え種子が、世界中で種子の多様性を失わせています。

 現在、20にも満たない多国籍企業が世界中の種子の特許を握っていると言います。彼らの言いなりにならないためには、自家採種を続けること、日本の伝統野菜を絶やさないことです。

このような種子の現状について、一言物申したい、とお考えの方がおいででしたら、お越し下さり、種々お話をお聞かせ頂ければありがたいです。

遠方にお住まいで、当日種の交換会にお越しになれない方がおいででしたら、事前にメールで交換したい種の連絡を下さり、交換に出したい種や、交換で手に入れたい種を御知らせ下さるだけでも結構です。
事前に御希望をうかがっておいて、私がその種を持っておりましたり、他の方がその種をお持ちだったら、お持ちの種と交換することも、あるいはその方のご厚意により差上げる事もできるかも知れません。

ピークオイルを過ぎつつあり、やがて輸送用燃料が高騰する事が懸念されます。
海外から食料や種を運ぶ無駄と比べれば(海外頼みで、食糧自給率40%、種の自給率10%なのに!)、週末や休みの日に営む菜園と、そこから収穫される野菜の地産地消、そして蒔けば次の年も芽を出す種を採り、その種を融通しあう暮らしは、エネルギーを無駄にせず、ずっと効率的ではないでしょうか。
種の交換会をする手前、種の融通が、まず第1ですけれど、種は取っ掛かりであって、融通し合う物は、食品でもいいし、施肥の有益な情報でもいいし、何か別の物でもいいです。
種の交換会を通して多くの菜園家の連携と種の融通が広まれば、持続可能な生活を人々が営めるようになるのに、役に立つのではないか? と思います。
定期的に種の交換会を催すうちに、種をきっかけに、幅広く参加なさる皆さんが連携を広げて行く場になれれば良いと思います。


持続可能な生活

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改めて書かなくても、十分知っています、と言われそうですけれど、再確認のつもりで備忘録。


1.地球の環境収容力
中国バブル崩壊の懸念が出てきました。(※1)
憂慮すべき事態です。
けれど、この、憂慮すべき具体的な危機の向こうに、地球環境の有限性が透けて見えるように思います。

資本主義経済は成長を原動力としています。
けれども、あらゆる指数関数的な無限の成長は、環境収容力を上回って成長し続ける事が出来ず、環境の有限性(資源の有限性、食糧生産の有限性など)が遠因となり、いつかはその成長を阻まれます。
もし仮にこれから起こりそうな中国のバブル崩壊が当面避けらて、資本主義経済が延命できたとしても、いずれ第2弾、第3弾の危機が起こり、資本主義経済と指数関数的な無限の成長は打ち砕かれると思います。

「地球の石油は有限で、地球の資源も有限なのだから、石油や資源を消費し尽くすまで成長した経済成長は、そこで増加を止める。 そして、それ以上消費できる石油や資源が無いのだから、経済は急激に崩壊し、残ったわずかな資源で賄える程に激減する。」と言う、単純な理屈が、頑強に作用しているように感じます。

環境収容力が阻むのは、経済成長だけではありません。 無限の人口増加も同様に環境収容力によって阻まれます。


2.セント・マシュー島のトナカイ
セント・マシュー島のトナカイの逸話は、とても印象深いです。

第二次世界大戦のとき、米国湾岸警備隊はこの離島に隊員の食料資源として29頭のトナカイを放牧した。
島は何百年もかけて生育した4インチもの厚さの苔に覆われていた。
トナカイを捕る者がいなかったために、餌となったこの苔によってトナカイは1963年には6000頭にも増加した。
lifestyle1.jpgのサムネール画像

トナカイの数がピークに達してから3年以内に、その数は42頭までに激減した。
右のグラフは、オーバーシュートになるといかに急速に数が減少するかを示している。
苔の生育はきわめてゆっくりなために、環境収容力は6000頭よりもずっと少なかったのである。


生き物の数がオーバーシュートすると、かならずその後で大量絶滅が起きる。

トナカイを養った苔も、現代社会を支えて来た石油も、再生が極めて遅い資源・エネルギー源と言う点で同じです。
上のグラフはとても理に適っていて、単純です。 けれども、苔とトナカイを、そのまま石油と経済成長・人に置き換えれば、成長に基づく資本主義経済と世界の人びとの将来に待ち構える崩壊の度合いの激しさに、慄然とさせられます。


3.イースター島
知性を有する人類をトナカイと同列に扱うのは、あまりに的外れかも知れません。
次に、イースター島での例を見てみましょう。 こちらはトナカイではなく、社会生活を営む人びとがかつて辿った歴史です。

 モアイで有名なイースター島に見る文明の崩壊の歴史について、ご存知だろうか。長く栄えていた文明もついには滅びる。人間の歴史の中で、多くの文明が生まれ、繁栄し、やがて崩壊して消えていった。そのような文明の崩壊の一例をイースター島に見ることができる。
 アメリカの進化生物学者でありノンフィクション作家であるジャレド・ダイアモンドは、その著書『文明崩壊(上)(下)』(楡井浩一訳、草思社、2005)の中で、イースター島文明の崩壊について詳細に考察している。
 イースター島は、太平洋の南東に位置する絶海の孤島である。イースター島に人が住み着いたのがいつ頃なのかについては、意見が分かれるところではあるが、およそ西暦300年から1200年までの間であろうと推測される。

(中略)

 大型のモアイ像を運ぶためには、成人が500人必要であったと計算されるという。最盛期の島の人口については、6000~3万人までの諸説があるが、ダイアモンド自身は1万5000人という説を支持しているようだ。イースター島は12の氏族で構成されていたと考えられ、そうすると一氏族あたり1000人超えとなる。モアイ像を運搬するのに、成人男子500人必要という線もうなずける。

(中略)

 こうした事業を成し遂げるためには25%も余計に食料が必要だったと推測される。食料だけではない。運搬するためには多くの木材を必要としただろうし、さらに樹皮から作る長い縄も大量に必要だったのだ。
 それが何百年にわたって、全島で行われていたのだ。それだけの数の人を組織化し、事業に動員できるだけの社会システムと余剰エネルギーがあったのである。
 花粉研究から、初めて人が入植した頃のイースター島は、幹の直径が2メートルという巨大なヤシなど、背の高い樹木が生い茂る亜熱帯雨林の島であったことが分かっている。それらは畑を造るために切り払われ、薪として利用され、また火葬の際にも使われた。しかし1300~1200年前頃から椰子の木は減少し始めたと思われる。
 森林破壊は16世紀から17世紀にかけてピークに達し、1600年頃には、木炭に代わって草や芝が燃料となったと推測される。つまりこれは、木材の枯渇を意味している。漁労をするための、あるいは外洋を航海するためのカヌーを造ったり、モアイやアフを運搬するための梯子を作ったり、家を作ったりするための木材や、屋根を葺いたり、縄をなったり、布を織ったりするための樹皮など、さまざまな資源となり燃料となる木がなくなってきたのだ。
 樹木が枯渇すれば、表土は流出し、土壌は侵食される。養分は溶脱し、作物生産は減少する。食生活の貧困化は、貝塚に捨てられている骨の分析から推測される。貝塚の分析によると、初期の段階では種々の海鳥、陸鳥、アシカ、ネズミイルカ、マグロ、甲殻類、ネズミなどの骨が確認できるが、年代が下がるにつれて貧困化してゆく。
 ネズミやイルカやマグロの骨が見られなくなるのは、遠海漁ができなくなったことを示し、また陸鳥の骨が見られなくなったのは、絶滅したのだろう。末期には、人骨もゴミ捨て場から無残に砕かれた形で出土するようになり、人肉食が行われた事を物語る。1400~1600年の最盛期に比べ、1700年には人口も激減している。

(中略)

 最盛期には1万人前後と推測されるイースター島の人口は、1774年にイギリス人のジェームズ・クックが、この島の調査をした時には600~700人程度になっていたといわれる。さらにヨーロッパ人がもたらした天然痘によって、多くの島民が命を落とし、残った者もペルーによって、奴隷として拉致されて、1872年の島民数は111人まで激減した。
 また、ヨーロッパ人が羊を持ち込んだことで植物の根まで食い尽くされ、20世紀前半には自生植物のほとんどが姿を消した。


イースター島を現代の地球に置き換えてみる事は、トナカイを人類に置き換えるよりは妥当だと思われます。
ラパ・ヌイ(イースター島の現地語名)の住民が味わった悪夢を、できれば私たちは繰り返したくないものです。

まだ半分の森林が存在していたとき

ラパヌイのある長老は、山頂から谷の景色に見入ったであろう。

そして若かったころ、その土地には伐採された部分はほとんどなかったことを思い出していたにちがいない。

島民はかれらの生命サポートシステムを破壊することを止めるべきだという認識に打たれたことだろう。

彼は島民に今のまま伐採を続けることはできないと警告しようとしたであろう。

材木切り出し人が、「木よりも職だ!」と叫ぶ声が想像できる。

石像彫刻師は言っただろう。「石像作りは我々の文明の基盤だ」

宗教指導者は「ラパヌイの女性は神のためにさらに多くの石像を作るために、もっと子供を産まなければいけない」

政治家は「高齢化社会を維持し、経済成長を刺激するために、もっと多くの人々が必要だ」

地球は何時だろう...

地球の木や石油の半分を使い果たした今?

われわれの技術文明は、ラパヌイの悲惨な運命をたどるのだろうか?

人口がその環境収容力を超えた後:

人口は有限資源が減耗するまで増え続ける。
その後突然、飢餓、病気、戦争などによって人口が激減する。
もし環境が回復不可能なほど痛めつけられていなければ、人口は再び増加し始めるだろう。
もし回復不可能な状態であれば、人口は絶滅するか、または環境収容力が低減したために、低いレベルでわずかな数だけが生き残るだろう。


4.I=TAP
地球が有限なのですから、人びとがそのライフスタイルを、より一層、持続可能な割合を高めたライフスタイルに変えて行けないかな? と思いますが、解決は容易ではないようです。

1968年、ポール・エーリックとアン・エーリックは、公式 I=TAP で、I(環境への影響 インパクト Impact)が、T(テクノロジー Technology)、A(豊かさ Affluence)、P(人口 Population)に因る事、そして、T(テクノロジー)、A(豊かさ)、P(人口)という要因は、それぞれ積み重なるのではなく、互いに掛け合わせて増大する事を説明したそうです。

I(環境への影響)=T(テクノロジー)×A(豊かさ)×P(人口)であるなら、I(環境への影響)を減らす為に、私達ができる対策は、
「より人の手による労働力を使う(テクノロジーを減らす)」
または
「使うお金を減らす(豊かを減らす)」
または
「人の数を減らす(言い換えると、人口を減らす)」
または
これら3つを組み合わる
です。

しかし、テクノロジーを減らす為に、石器時代頃の生活を営む事、あるいは自動車や家電が無い生活を営む事は納得し辛いでしょう。
豊かさを求める人の性質は変えがたく、人間は所有物を増やすことを止められないし、また生活を向上させることを止められないでしょう。
また、人口を削減すべきだとしても、自分やその家族がその犠牲になる事を承諾する人はいないでしょう。

I=TAPの公式は、これら3つの要素を削減することを求めている。

しかしこれら3つの要素のどれかを一つでも自由意思で削減することは、人類固有の性質に反する。

われわれのテクノロジを減らすため、稼ぐお金を少なくすること、人口を調節することには、厳しい手段が必要とされるだろう。

知性としてそれが真実であることを知っている。感情のレベルでは、自分たちにこれらの変化を課すことは、表面的にしかできない。

食い改めるべきだと理解していても、叶わず、環境がその負荷に耐えられなくなって手痛いしっぺ返しを喰らわせるまで、人は、限界を越えて環境への影響を増大させ続ける性を持つようです。


5.環境収量力の拡張
公式 I=TAPの右辺が膨らみ、I(環境への影響 インパクト Impact)が増大して、環境収容力の限界に直面し、崩壊した文明は多いです。
例えば、前漢末、6000万人近かった中国の人口は、気候変動により、三国志の時代に1000万人弱まで減少しました。(※2)

逆に、環境収容力に対してI(環境への影響 インパクト Impact)が過剰になっても、それを受け止める環境収容力がより拡張したなら、問題は生じません。
生き延びようとする人びとの生存への希求は、幾度か環境収容力の限界を拡張させる事に成功して来ました。

ヤンガードリヤス寒冷期、気候の寒冷化に伴い縮小する環境収容力に対して、人びとは農作を始める事で、抗いました。 その結果、氷河期を過ぎても農作は継続され、その後の人口増大が賄われました。(※3)

新大陸、アメリカへのヨーロッパからの移民は、人口増大を、その人びとが暮らす地理的な環境を拡大する事で、解決しました。

石油をエネルギー源とする現代社会は、石油を利用して環境収容力を高める事で、現在の膨大な人口を養う事に成功しました。

しかし、環境収容力を拡張しても、やがて経済活動が成長し、人口が増大し、大きくなった環境収容力の限界によってさえ、いずれまた人びとは阻まれる事となります。
更に問題がひとつ。
石油は、セント・マシュー島の苔や、イースター島の森林にも増して、再生が遅いのです。

石油を使い切った後、人の生涯に比べて余りに長い石油の再生期間を待てない私たちに訪れる未来はどのようなものでしょう。
あるいはその前に、石油に代わる、環境収量力を高める代案を、私たちは見出せるでしょうか?


6.江戸時代
環境収容力を拡張する事無く、持続的に文明を維持する事に成功した例として、江戸時代の日本を挙げる事ができます。

戦国時代が過ぎて平和な時代となり、人口が増大し、1702年に、江戸は世界一の人口を抱える大都市となりました。
当時のエネルギー源であった森林は、伐採が進み、森林資源枯渇による土壌浸食、洪水の増加、緑肥・飼料の不足等により、人びとは飢饉に度々見舞われるようになっていました。

 森林資源を奪い合いようなことになっていれば、環境はさらに破壊され、人口もまた崩壊していたことだろう。しかし、江戸文明は、強力な政府の施策によってこの危機を克服し、安定した人口と持続性のある資源消費率を、およそ2世紀にわたって達成したのだった。
 施策の第一に、政府は木材消費の抑制を実施した。
 資源の消費を抑制するには二つの方向からのアプローチがある。一つは一人当たりが消費する量を抑える方向であり、これには総量制限や、利用効率の向上などがある。もう一つは人口を抑制する方向だ。森林資源消費を抑えるための具体的アプローチとしてダイアモンドは、

 消費を抑え備蓄するような施策
 アイヌからの海産食料輸入
 漁業技術の発達による漁獲量増加
 人口のゼロ成長(晩婚化、長期授乳、避妊・堕胎・嬰児殺等)
 軽量建築による木材使用量の削減
 燃焼効率の高い「竈(かまど)」の普及
 全体暖房から火鉢による局所暖房への移行

などを挙げている。一方で失われた森林資源を再生するために、

 苗木の植え付け
 緻密で厳格な森林管理システムの整備

 を導入している。このような資源管理は、中央からの強力な指導の下、厳格に運用された。
 ここで注目すべきは、それらの施策の導入の順序である。政府は木材生産を以前のレベルに戻すことを急がず、とにかく時間稼ぎをする消極策、つまり省エネ策を打ち出した。そして資源の増産といった積極策が効果を発揮するまでは、状況の悪化を食い止めることに専心した。
 その間、林産物をめぐる基本原則を設け、木材供給過程(森林管理、木材運搬、木材消費)の各段階での管理体制を徹底し、育林に関する科学的知識体系(林学)の普及発達に努めた。つまり、最初に行ったことは「教育」である。消費を抑え備蓄に励むよう教育し、庶民の意識を変革する。また、森林管理・木材利用の法を整備することで、社会システムを整える。
 次に「省資源の実践」である。省エネの工夫やライフスタイルの転換、そして人口抑制を促す。それが十分定着したところに「増産された資源」が投入されたのだ。
 もし、この順番が逆だったらどうだろう。生活スタイルが変わらぬまま、消費構造が変わらぬまま、また、人口増加に歯止めがないままに木材流通を増やそうとすれば、森林伐採はさらに加速して、環境破壊と人口崩壊は、ポジティヴ・フィードバックを起こしたであろう。
 江戸時代の政府は、その過ちを犯さなかった。まず、資本の原資蓄積を節約により生み出し、無理なく環境の変化に適応したのである。


海に囲まれて山が険しいため雨に恵まれた日本の、森林再生能力の高さも幸いしました。
江戸時代中期以降、人口およそ3000万人程度で安定したまま、日本は明治時代へ至りました。

私たちは、江戸時代の日本から何を学ぶ事ができるでしょうか。


6.効率化
I=TAPの公式から考えれば、T=脱工業化も大事でしょう。 A=贅沢の抑制も大事でしょう。 P=人口の抑制も大事でしょう。
人減らしのために、大掛かりな戦争などを引き起こそうと考える勢力もあるかも知れません。
けれど、多くの場合、人は生き延びる為に抗い、別の方法で環境収容力の限界を越えようとするでしょう。

脱工業化しなくても、人口を激減させなくても、A=贅沢、と言うより無駄ですが、今の経済と社会は、とても非効率で、まだ改善の余地が多いです。

例えば、日本は年間1940万tもの食糧を廃棄していて、この廃棄量は世界の食糧援助の6倍近くになります。
無駄の余りの壮大さに、絶句します。 飢餓に苦しむ人々は、本当なら6年間、救われたはずなのに。
この類の無駄を改善すれば、今は限界に近い環境収容力に対して、私たちはもっと余裕を持って日々の暮らしを続けられるのではないでしょうか。

例えば、あなたが、オーブンレンジを買った為、それ迄10年以上使い続けた後、不要になった電子レンジを、処分するつもりだったとします。 そこで、情報誌の「譲って下さい」の欄に、電子レンジを希望する人を見つけ、まだ使える電子レンジを譲る事ができたら、電子レンジを廃棄処分するより好ましいでしょう。
フリーマーケットや、情報誌に載った「譲って下さい」の欄は、効率が低いです。 フリーマーケットや、情報誌を介した融通の手段が、インターネット上で、多くの人びとによって、高効率に行われたら、無駄は大幅に減るでしょう。
今の経済は供給ばかり過剰で、売れ残りを廃棄するような仕組みです。
そのような経済ではなく、需要に対して、必要な時に必要なだけの供給をあてがう事ができるなら、無駄を大きく減らす事ができます。

経済の効率化と共に、倫理の高さも無駄を省く為に奏功します。
需要と供給がマッチングしている社会で、加えて、人びとが倫理的に行動するなら、人々を取り締まる警察や裁判もなくせて、それら治安維持に要するコストも下げる事ができます。

環境収容力の限界に直面して、人びとがこのような経済と社会の仕組みで持続可能な暮らしを営めば、まだまだ環境収容力に対してゆとりを持って暮らす事ができると思います。
人口を激減させなくても良いです。 ただし、人口増加を適度に抑制せねばなりませんけれど。
そして、その社会で使われるエネルギーが、江戸時代の森林と同じく、持続的な、再生可能なエネルギーであれば、万全でしょう。

環境収容力の限界を越えるべく、必要に迫られて、人びとがこのような経済・社会へ移行する事を期待したいです。


種の自給率

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家庭菜園して自家採種をする方は大なり小なり、「持続可能な農や暮らしを望み、地域色あふれる食文化を守り育んでいきたい。」という思いをお持ちの方でしょう。
そして、種を取り巻く現状も憂慮しておいででしょう。

一般に流通している多くの種は一代交配種(F1)であり、また世界的には遺伝子組み換え種子も増加の一途を辿っており、世界中で種子の多様性と、それに基づいた食文化が失われつつあります。

また、国内においては種の国内自給率の低さ(おおむね10%)も頭が痛いところです。

 アメリカ、中国、イタリア、デンマーク......。天空ガルテンに何を植えようかと、わくわくしながら野菜の種を買いに行ったときのこと。種袋の裏にある表示を見て愕然(がく・ぜん)とした。店頭に並ぶほとんどの種の生産地(採種地)が外国なのだ。

 かくして、天空ガルテンに植えたハツカダイコンも、レタスも、ホウレンソウも、キュウリも、さらに京野菜の九条ネギまでもが外国産、という事態になってしまった。

 農水省に問い合わせると98年の古い統計で、野菜の種の国内生産量割合は全体のわずか14%。以降は統計すらないが、今も同じ傾向だという。

 野菜の場合、この30~40年、国内で品種改良した種や苗を外国に持って行って種取りし、再輸入する種苗会社が増えたのだそうだ。湿度が高く農地が狭い日本より、広くて乾燥した外国で種を増やす方が病害虫の危険が減り、経済的なのだ。

 現在、食料自給率の計算に種は含まれていない。でも、輸入分を厳密に区別すれば、自給率は現在の40%からさらに下がる。食料安全保障上、ゆゆしき問題のはずだ。

 食料自給率アップにほんの少しでも貢献したいと始めた屋上菜園だが、いきなりつまずいた。

 双葉から本葉がのぞき始めたかわいい野菜たちを見ながら、食料自給がいかに難しい道かを思い巡らせ、ため息が出た。
(編集委員・野上隆生)

輸入が止まるなどの危機が訪れなければ望ましいですが、「まぁ種を買えばいいや。」と悠長に構えていて、いざ危機が生じた場合、種の多くが入手困難になるかもしれません。
ならば種を自分で採れば良いのですけれど、そうは言っても例えば頻繁に食する作物を20種類程(それでも膨大な作物の種類からすれば僅かな種類ですが)独力で採種するのは大変です。

以前、種採りでも書きましたが、固定種や在来種を採種する方々が集まって種の交換会を行えば、これらの問題を解決できるかもしれません。

今でも種の交換会は各地にありますが、自慢の固定種や在来種を自家採種して持ち寄り、その種を増やしていくネットワークがより幅広く各地に広がれば、失われつつある各地方固有の固定種や在来種の多くが復活するでしょう。
また、一人で20種類の採種は無理でも、代替に一人が1種類の作物の採種を行い、20人が持ち寄るのであれば、より作業は容易でしょう。
(危機が訪れず、種の交換会がその本領を発揮する事が無い方が、むしろ喜ばしいのであって、そうである事を望みたいですけれど。)

危機が訪れなくても、いずれピークオイルが過ぎて、燃料の枯渇と輸送燃料の価格高騰が生じれば、今のように安価に種を海外から輸入する事はできなくなるでしょう。

ピークオイルを過ぎつつある世界で、これから私達がどのようなライフスタイルで暮らすべきか、考えれば、今から少しずつでも種の自家採種を行い、種のネットワークに繋がって行った方が良いかも知れません。

にんにく

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近所のスーパーを見て回ると、青森産にんにくは高額ですし、安価な中国産のにんにくは農薬汚染が気になります。 けれど、にんにくを自ら栽培すれば、安全に安くにんにくを手に入れられます。
そう考えて、夏の終わりから私はにんにくの栽培を始めました。
年末12月18日頃から降り積もっては溶ける雪の下で、無事に育っているかどうか、にんにくの生育が気にかかります。 うまく育ち、越年して梅雨入り前ににんにくが収穫できればありがたいのですが。

1.球根の入手

1.1 銘柄 福地ホワイト六片

1.2 購入店 自宅近くのホームセンター

1.3 内容量 500g/袋(※1)

1.4 価格 ¥1,780/袋(※1)


2.pH
2009年8月2日 畑地pHを調整

にんにく生育に適するpHは5.5~6.0です。


3.堆肥すき込み
2009年8月2日 堆肥すき込み

堆肥を、1坪(3.3m2)あたり7kgの割合ですき込んで下さい。(※2)


4.畝立て
2009年8月2日 畝立て

畝高さ5cm~10cm、畝幅1m。
garlic2.jpg

5.植え付け
2009年9月5日 植え付け(※1)

5.1 準備するもの
1) マルチ
2) にんにく球根
3) スコップ
4) メジャー
5) はさみ

5.2 植え付けのやり方
1) マルチを畝に施して下さい。 マルチの端に土を乗せて、マルチが風で飛ばされないようにして下さい。
2) マルチに株間20cm間隔となるよう、直径10cm程の穴を開けて下さい。
3) マルチ開口部にスコップで5~6cmの深さの穴を掘って下さい。
4) にんにくの球根から、手で鱗片を1片ずつ取り分けて下さい。
5) 薄皮を付けたままの鱗片を、芽の出る方を上にして、3)項で作った穴5~6cmの深さ(りん片3片分の深さ)に埋めて下さい。


6.発芽
2009年9月22日(火) 発芽

garlic1.jpg

堆肥

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堆肥作りを、見よう見まねで始めました。
年が明ければ、切り返し作業を続けていきいます。
4~6ヶ月後、ちゃんと堆肥が出来ればありがたいですけれど。


1.堆肥を自作するべき理由
石油は過去に地表に降り注いだ太陽エネルギーを固定凝縮したものです。 使い切ってしまえばそれでおしまいです(確かに、現時点でも微々たる量が日々生成されているのかもしれませんけれど、その生成速度はとても私達の石油消費速度に追いつきません)。
石油が枯渇すれば、石油を原料とする化学肥料を使う農法は立ち行かなくなります。
堆肥作りは重労働ですから、及び腰になりがちですけれど、家庭菜園を営むのならば、いずれ使えなくなる市販の化学肥料を用いるより、石油枯渇に伴う化学肥料の消滅を見越して、自作の肥料(堆肥やボカシ肥(※1))を用いるやり方に早いうちから慣れておいた方が良いように思います。(※2)


2.堆肥材料のC/N比 堆肥のC/N比

2.1 堆肥材料のC/N比
炭素質量÷窒素質量で算出される比率を、C/N比、あるいは炭素率と呼びます。

概ねC/N比20~30になるように堆肥の材料を混合して下さい。(※3)
有機物を堆肥化する場合、炭素率が大きくなると分解しにくく、小さくなると分解しやすくなり、その境界線(上限)は30程度です。

2.2 材料混合の計算例
堆肥の材料を4.1項に示しましたが、落葉だけ使って稲藁を使わなくても堆肥はできます。 逆に稲藁だけ使って落葉を使わなくても堆肥はできます。
材料が発酵しやすいように細断されていて、使う堆肥材料C/N比が20~30になれば、使う材料は作り手が自由に選んで構いません。

C/N比は、次のように計算できます。
             全炭素  全窒素
ブロイラー乾燥鶏糞  31.2%  4.00%
稲藁           38.0%  0.49%
せん定屑(落葉)     50.7%  0.86%
米ぬか         44.6%  2.79%
(※4)
例えば、ブロイラー乾燥鶏糞20kg、稲藁30kg、せん定屑30kg、米ぬか20kgの割合で混合した場合、堆肥材料のC/N比は23.7となります。

{20kg×0.312(鶏糞の炭素質量)+30kg×0.38(稲藁の炭素質量)+30kg×0.507(せん定屑の炭素質量)+20kg×0.446(米ぬかの炭素質量)}÷ {20kg×0.04(鶏糞の窒素質量)+30kg×0.0049(稲藁の窒素質量)+30kg×0.0086(せん定屑の窒素質量)+20kg×0.0279(米ぬかの窒素質量)}=23.7

2.3 堆肥のC/N比
出来上がった堆肥のC/N比が13程度となればOKです。
C/N 比が25以上だと、土壌中の微生物が堆肥を分解する時、堆肥中の窒素が不足してしまいます。 この場合、土壌中の微生物は、本来作物が吸収すべき周囲の土壌から窒素を消費して不足を補い、堆肥分解を行います。 作物は窒素飢餓状態におかれて、その生育は被害を受けます。
一方C/N比が10以下の場合、過剰な窒素が土壌中の微生物によって分解されて、アンモニアガスや亜硝酸ガスが発生し、作物の生育は被害を受けます。(※3)


3.水分量
堆肥材料の水分含量が50~55%程度となるように、堆肥に散水をして下さい。

落葉が雨や雪で充分湿っているか、あるいは晴天続きで乾燥しているか、生ごみ(大抵の場合、水分が過剰です。)を材料に多く使うか、等で全体の水分量が変わります。
水分量50~55%の目安となるのは、次のような事柄です。

・堆肥を詰め込んだ木枠の底から水が染み出す。
・散水後の堆肥材料を手で握り締めると、塊になるかならないか位で、握り締めた手を緩めて堆肥を離した後、掌に残りかすが付く。

堆肥材料の水分が少ないと、微生物が増殖できず好気発酵が進みません。
逆に水分が多すぎると堆肥材料の隙間を水が埋めて、酸素不足の状態下で嫌気発酵が行われ、有機酸等の生育阻害物質や、硫黄化合物、揮発性脂肪酸等の悪臭物質が生成され、堆肥化が進まなくなります。
嫌気性発酵が行われていれば、酸っぱい臭いがします。

水分過剰は後からやり直しができませんから、水分過多にならないよう気を付けて下さい。
やや水分量が少ないなら、切り返し時に水分量の不足を補えば良いです。


4.堆肥材料の調製
2009年12月5日 木枠作成
2009年12月5日以降の週末 落葉、米ぬかを集めて、貰った藁と共に木枠内に仮置き
2009年12月23日 堆肥材料を調製

4.1 準備するもの
堆肥材料の分量算出については、上記2項を参照下さい。
発酵を進める為に微生物(EM菌)等を堆肥材料に混ぜ込むよう勧める書籍もありますが、私は微生物を使いませんでした。

1) 落葉(幅180cm×奥行き180cm×高さ90cmの木枠を落葉で一杯にするなら、45Lビニール袋(詰込み具合によって変わります)に100袋程です。)(※5)
2) 藁(発酵が進みやすいよう事前に細かく切り刻んで下さい。)
3) 市販の発酵鶏糞、あるいは乾燥鶏糞(※6)
4) 米ぬか
5) 生ごみ(※7)
6) コンパネ(幅180cm×高さ9cm 4枚)
7) ブルーシート 
8) 木ネジ
9) ドライバー
10) コンパネの枠の補強金具

4.2 木枠作成 堆肥材料の準備
1) コンパネの四隅を金具で補強して、底が無い正方形の木枠をこしらえて下さい。
taihi1.jpg2) 落葉、米ぬか、藁等を集めて下さい。
一日で全て集められればベストですが、一度に落葉や米ぬか、藁等を集め切れないなら、数日に分けて堆肥の材料を集め、堆肥の調製まで木枠内に袋詰めのまま仮置きしておいて下さい。

4.3 堆肥の調製
1) 粗い材料である落葉を、まず木枠の底に敷き詰めて下さい。
taihi2.jpg2) 米ぬか、生ごみ(魚のあら等)を落ち葉の上に撒いて下さい。
taihi3.jpg3) 落葉を更に木枠に入れて下さい。
4) 鶏糞を落葉の上に撒いて下さい。
(もっと薄く撒く方が良いようです。 恐らくこれだと撒き過ぎでした。)
taihi4.jpg5) 藁を更に木枠に入れて下さい。
taihi5.jpg6) 藁の上から堆肥の材料を踏みしめて下さい。 木枠の縁の部分をよりしっかり踏んで下さい。
7) 堆肥材料の高さが50cmになったら、バケツで水を汲み、含水量50~55%程になるように堆肥の材料に満遍なく掛けて下さい。
8) 1)から8)を、堆肥材料が木枠いっぱいに積み上がるまで繰り返して下さい。
taihi6.jpg9) 雨で養分が流されないよう、また発酵する菌が紫外線で死滅しないよう、木枠の上からブルーシートを被せて下さい。 風で飛ばされないよう木ネジでブルーシートをとめて下さい。
taihi7.jpg
5.切り返し
2010年1月4日 第1回切り返し その後約2週間ごとに切り返し(※8)

堆肥調製後、10日から2週間経ったら(※8)、堆肥の上下を入れ替えるように切り返しを行いましょう。
切り返しに先立ち、温度計を10cmほど差し込んで、発酵熱を確認して下さい。 70℃に達温していればOKです(※9)。
下の写真は、2010年1月4日の様子で、藁に付いた(見辛いかもしれませんが)白いカビは、発酵が進んでいるしるしです。
taihi9.jpg
5.1 準備するもの
1) ドライバー
2) フォーク
taihi10.jpg

5.2 切り返し
1) ドライバーで木ネジを外し、コンパネの枠の補強金具を外して、木枠をばらして下さい。
2) 木枠が元あった場所の横に、空の木枠だけを組み直して下さい。
taihi11.jpg3) 発酵中の堆肥材料を、フォークで木枠内に積み直して下さい。 元、上部にあった堆肥材料を木枠下部に移し、下部にあった堆肥材料を木枠上部になるようにして下さい。
この時、堆肥材料に乾燥した部分があれば、水分を補給して下さい。
taihi12.jpg4) ビニールシートを被せ直して下さい。

大豆

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1.種の入手
農林水産省の国産大豆品種の辞典によれば、えんれい大豆は、私が住む地域での栽培に適していて、かつ煮豆にも豆腐にも味噌にも幅広く使える大豆です。 この為私はえんれい大豆の栽培を決めました。

1.1 銘柄 えんれい大豆

1.2 購入店 野口種苗さん(※1)のサイトで購入。

1.3 内容量 約100粒/袋

1.4 価格 ¥300/袋
送料が別途かかります。 私の場合2袋購入して、送料¥130でした。


2.種蒔き
私は、2009年6月14日に大豆を蒔きました。
畑地に直播きして鳥の食害を受ける事を避ける為、自宅で発芽させる事としました。

2.1 準備するもの
1) 赤玉土
2) 腐葉土

2.2 種蒔きの仕方
1) 赤玉土と腐葉土を1:1になるように混ぜて、育苗用プランターに2cm以上の厚さになるように、この土を詰めて下さい。(※2)
2) 5cm幅で、3cm間隔に1粒ずつ大豆を蒔いて下さい。(※2)

daiz1.jpg3) 蒔いた大豆の上から腐葉土を掛け、プランターの底から水が染み出す程度に水を遣って下さい。



3.発芽

3.1 光 不要です。

3.2 温度 30~35℃が最適です。

3.3 水 種の含水量が50%となる充分量の水を要します。

3.4 発芽期間 概ね1週間です。
下の写真は種蒔きの6日後、2009年6月20日の様子です。
発芽した苗をそのままにして本葉3枚まで生長させれば、根が互いに絡み合って畑地への定植時に苗を抜く時、根を傷めるだろうと思われましたので、発芽した苗をすぐにポット上げしておきました。

daiz2.jpg

4.交雑
大豆は、交雑の心配がありません。 採種に関して幾分気が楽です。
下記は、日本モンサントのサイトからの引用です。

<引用開始>
風や虫の力を借りず、花を閉じたまま同じ花の中のおしべとめしべで受粉するのが大豆の大きな特徴で、これを自家受粉(じかじゅふん)と言います。
花が開いたときにはすでに受粉が終わっているので、他の株との交雑率が低い植物の代表とされます。
めしべの受精能力は開花前1日から開花後2日程度。おしべが出す花粉の寿命は数時間程度とされています。
<引用終了>


5.定植
2009年6月27日 畑地へ大豆の苗を定植

大豆の栽培土壌に窒素分が無くても、根に根粒を形成する根粒菌(こんりゅうきん)のおかげで、大豆は大気中の窒素をニトロゲナーゼで還元してアンモニア態窒素(=窒素分)を得る事ができます。
窒素分は要りませんけれども、リン、カリウムなどを栽培者は供給せねばならず、例えばカリウムを含む灰を土に混ぜてすき込んだ土壌で育てると良いそうです。
「灰がなければ豆まくな」と言われたりします。
リンは魚の骨などに含まれていますね。

私は籾殻薫炭を自宅近くのホームセンターで買い、畑地にすき込みました。

灰は土壌をアルカリ性にします。 大豆の生育に適したpHが6.0〜6.5であるのに対して、私が借用している畑地のpHは5.9でしたから、大豆を定植する区画に籾殻薫炭を十分すき込む事で、pHを上げる効果も期待しました。

発芽の2週間後、2009年6月27日までに大豆の苗は、本葉3、4枚以上まで生長しましたので、籾殻薫炭のすき込みを2009年6月27日に行った上で、私は大豆の苗90本を3m×6mの畑地へ定植しました。
倒伏防止の為、やや深く、子葉がやや隠れる程度に植えました。
下の写真は、定植後2009年6月28日の大豆の苗の様子です。
daiz3.jpg大豆を田の畦で良く見かける事からもわかるように、大豆は生長に水を多く要します。
畝を立てて水はけを良くするのではなく、むしろ水はけを悪くするように畝を立てずに栽培した方が良いようです。(※4)
daiz4.jpg

6.土寄せ
2009年7月20日 土寄せ

風による株の倒伏を防ぐ為、開花前までに1、2回大豆の根元に土を寄せて補強しましょう。
下の写真は2009年7月20日土寄せ後の様子です。(※5)
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7.花
2009年7月26日頃 最初の花が開花

下の写真は2009年7月26日の花の様子です。
水持ちが良い土壌が栽培に適している大豆ですが、花が咲く時期、特に大豆は水を欲しがります。
開花している時期、降雨が少なければ、水遣りを怠らないようにしましょう。
daiz6.jpg

7.収穫
2009年10月3日 収穫開始

鞘が茶色くなり、振ったらカラカラ音がなるようなら、収穫して下さい(※6)。
収穫時期を逃してそのまま畑地で放っておくと、鞘が割れて豆が地面に落ちます。

7.1 収穫
1) 全体が茶色くなった株を、地際で切り取って下さい。
下の写真では、収穫に間に合わず、幾つかの鞘が弾けて中の大豆が落ちてしまった様子も見て取れます。
daiz7.jpg2) 収穫した株を、雨に濡れない室内等で更に3、4日乾燥させて下さい。
3) ビニールシートを敷いた上に、乾燥した株を置いて、鞘を棒で叩いて下さい。 鞘が開いて大豆を取り出す事が出来ます。
4) 屑豆、ごみを取り除いて下さい。
daiz8.jpg
7.2 保存
収穫した大豆を瓶に詰めて保存して下さい。
大豆は、収穫した後も呼吸して酸素を消費し、二酸化炭素を放出します。
瓶に大豆を詰めると、瓶内の酸素を大豆が消費して、二酸化炭素が充満します。
瓶内に二酸化炭素が充満して栓をすれば、大豆も、もし害虫がいたとしたら害虫も、二酸化炭素の休眠作用で休眠します(※7)。

1) 充分乾燥した大豆を、空き瓶に入れて下さい。
2) 瓶口を開けたまま、2週間冷暗所に置いて下さい。
3) 瓶に栓をして保存して下さい。

源助大根

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1.種の入手

1.1 銘柄 打木源助大根

1.2 購入店 「野口種苗」さん(※1)

1.3 内容量 約400粒/袋

1.4 ¥300/袋(税込み 送料別途)


2.pH
大根生育に適するpHは5.5~6.0(書籍によっては5.5~6.5とする物もあります)です。
pHが低すぎるようなら石灰や草木灰を散布してpHを調整して下さい。
(※2)


3.堆肥すき込み
前作で充分堆肥を入れていれば堆肥を新たに入れなくて良いです。 畑地の堆肥量が不充分であれば、大根栽培に先立ち、畑地1坪(3.3m2)あたり約10kgの堆肥をすき込んで下さい(※3)。
堆肥すき込み2週間後から播種可能です。


4.畝立て
2009年8月23日 畝立て

畝間40cm、畝高さ15cm、畝幅70cm(※4)。
radish1.jpg5.種蒔き
2009年8月23日 播種

5.1 準備するもの
1) 大根の種(3m×3mの畑地で種を150粒程度蒔きます)
2) メジャー
3) 種を蒔く穴を作る為の、500ml容以上のペットボトル、あるいはビール瓶

5.2 種蒔きのやり方(※5)
1) メジャーを使って、30cm間隔になるよう畝に印を付けて下さい。
2) 印を付けた箇所に、ペットボトル(あるいはビール瓶)の底を押し付けて、深さ2cm程の穴を作って下さい。
3) できた穴に水を掛けて充分に湿らせて下さい。
4) 1つの穴に大根の種5粒(発芽しないと困りますから複数種を蒔いて下さい。発芽した後に苗が複数あれば、良い苗を残して間引きを行い1本にして下さい。)を十文字に均等な間隔で蒔いて下さい。
5) 種が隠れる程度、土を種に被せて下さい。
6) 余った種を保管して下さい。 9月に入って直ぐなら種を蒔き直す事ができるわけですから、8月末に種を蒔いて発芽が悪かったら、残った種を9月に蒔き直して下さい。


6.大根の発芽条件
6.1 光
大根は嫌光性種子(※6)です。 光は不要です。

6.2 温度
15℃~30℃(※6)。


7.発芽
2009年8月26日 発芽(※7)

下の写真は、2009年8月29日の様子です。
radish2.jpg
8.1回目の間引き
2009年9月15日 1回目間引き

大根の苗が、本葉2、3枚まで生長したら、良い苗を2本残して間引きして下さい。


9.2回目間引き
2009年9月14日 2回目間引き

本葉5、6枚まで大根の苗が生長したら、良い苗を1本だけ残して、間引きをして下さい(※8)。
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10.中耕(土寄せ)、追肥
2009年9月14日 中耕

2回目の間引きと共に、鶏糞を株の周りに播き、大根の首がかぶるくらい土寄せ(中耕)して下さい。
その後土寄せを、収穫まで2回程施して下さい。


11.収穫
2009年11月5日 第1回収穫 その後適宜収穫

土から出ている部分を見て、大きくなった株から収穫して下さい。
radish4.JPG

11.母本定植
2009年11月15日 母本選抜と定植

地温が発根に支障無い15℃以上ある時期に、母本選抜と定植を行って下さい。

11.1 畝立て
母本定植に先立ち、播種時と同じ条件の畝(「4.畝立て」参照)を、2m〜2.5m四方で作っておいて下さい。

11.2 準備するもの
1) シャベル
2) メジャー
3) 鋏

11.3 母本選抜と貯蔵
1) 数十本大根を引き抜き、すが入っておらず、岐根や裂根していない、形、大きさが良い大根を16株選んで下さい。(※9)
radish6.jpg
2) 母本選抜に漏れた、直ちに食べない大根を、土に埋め直して下さい。
葉を残したまま、葉だけ地表に出して埋めておけば、年越後しばらくまで、保存できます。
葉を落として、頭を下にして全体を地中に埋めれば、3月まで保存できます。(※10)
radish5.jpg


11.4 母本定植
1) 採種用畝にメジャーで、条間、株間共50cmとなるよう印を付けて下さい。
2) 1)で印を付けた箇所に、シャベルで穴を掘って下さい。
3) 母本となる大根の葉の先端側1/3を、鋏で切除して下さい。
4) 母本となる大根を、肩が地上に出ないよう斜めに寝かせて、1)の穴に入れて下さい。
radish7.jpg
5) 上から土を掛けて下さい。
6) 大根と土とが隙間無く密着するよう上から足で踏んで、大根のぐらつきを無くして下さい。
radish8.jpg

さつまいも

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種芋伏せ込みから苗を得て、苗を畑地に定植して栽培するのが、本意に沿ったやり方ですが、2009年種芋を得られなかった私は、購入した苗を畑地に定植するところから栽培を始めました。

苗が根付いた後、栽培は驚く程の放任でしたけれど、どうやらさつまいもの栽培は手間要らずが普通であるようです。 無事私も収穫まで至りました。
さつまいもは芋類の中で最も寒さに弱く、貯蔵温度は13〜14℃です。 10月末までなら、適宜収穫すれば良いですが、10℃より下がると黒く変色して痛むので、10月末までには収穫せねばならないでしょう。
秋から冬に食べる分を屋内に入れ、春まで残す分を穴を掘って埋めて貯蔵せねばなりません(室内でも真冬の保存は難しいでしょう)。
うまく貯蔵して、種芋として来春の伏せ込みへ辿り着きたいものです。


1.苗の入手
蔓ぼけし辛い(栽培しやすい)点でベニアズマ、貯蔵が効く点で鳴門金時を選び、これら2種類を私は栽培する事としました(※1)。

1.1 銘柄 ベニアズマ(別名「農林36号」)、鳴門金時(高系14号の芽条変異系統)

1.2 購入店 いずれも自宅近くのホームセンター

1.3 内容量 ベニアズマ、鳴門金時、いずれも苗25本/束

1.4 価格 ベニアズマ、鳴門金時、いずれも¥598/25本束(税込み)

1.5 備考 苗はウィルスフリーとの事


2.土壌成分

2.1 窒素(※2、※3、※4)
さつまいも栽培で、栽培者は土壌の窒素量の削減を考慮しなければなりません。
微生物が有機物を分解する時、土壌中の窒素を消費します。 この微生物の力を利用する為、藁、あるいは粗い堆肥、乾かした雑草、落ち葉など適量を、苗の定植の1ヶ月前に畝中央部に埋め込んで下さい。

土壌中の充分な窒素は、野菜の生長に役立ちます。 しかしさつまいもは土壌の過剰な窒素により、茎葉ばかりを茂らせて(=蔓ぼけ)、芋部分の収穫量を減らしてしまいます。

2.2 リン(※5、※6)
窒素と違ってリンはサツマイモの生育に必要です。 リンを栽培者は畑地へ供給しなければなりません。

米ぬかは、窒素の含有量が少ない一方、リン酸を多く含み、リン供給源として望ましいです。 0.1〜0.2kg/m2程度(※7)の米ぬかを、藁などと共に、苗の定植の1ヶ月前に畝中央部に埋め込んで下さい。

2.3 カリウム
カリウムもサツマイモに消費されますから、カリウムを栽培者は畑地へ供給しなければなりません。

籾殻燻炭や、灰全般、(例えば草木灰)は、カリウムを多く含みます(※8、※9)。 サツマイモを栽培する畑地へ、籾殻燻炭や草木灰を散布して、すき込んで下さい。

2.4 pH
さつまいも生育に適するpHは5.5〜6.0です。


3.畝立て
2009年4月5日 畝立て

苗定植1ヶ月前に、籾殻燻炭や草木灰を散布してすき込んで、畝を立てて下さい。
畝中央部に溝を掘り、藁、あるいは粗い堆肥、乾かした雑草、落ち葉など適量と、0.1〜0.2kg/m2程度の米ぬかを埋め込んで下さい。

さつまいもは水はけの良い畑地を好み、例えば鳴門金時や五郎島金時と言ったブランド品は、いずれも砂地で栽培されます。 砂地で栽培しないのであれば、(畝高30cmは高すぎるだろう、と感じるかもしれませんが)水はけが良い高畝を作った方が良いかと思います。
(※2)。
sweet-potate1.jpg


4.定植(※11)
2009年5月3日 定植

4.1 さつまいもの苗の定植のやり方
1) 畝に幅135cmの紙マルチを掛け(※12)、風でマルチが飛ばされないようにマルチの端の部分に重しとして土をのせて下さい。
2) さつまいもの苗を植え付ける穴を、株間30cmになるよう鋏等で紙マルチに開けて下さい。
3) 紙マルチに開けた穴から棒を畝に、30°〜45°の角度となるように、10cm程差し、畝に斜めの穴を開けて下さい。
4) できた穴にさつまいもの苗を差し入れて下さい。
さつまいもの根(その根から伸びた先に芋ができるのですが)は、節(苗の枝の分岐部分)から生えます。 必ず節が土の中に入るように、苗を差し入れて下さい(※13)
5) 定植後の苗が枯れてしまわないように、苗の定植後、畝に充分水を遣って下さい。 土が乾いているなら数日間水遣りを続けて下さい。
sweet-potate2.jpg
sweet-potate3.jpg

4.2 定植後の注意
1) さつまいもの苗を畑地へ定植した後、根がつけば後は簡単に育てられるのですが、根付くまでは慎重さが要ります。
根付くまで、苗への水遣りを、栽培者は充分気遣って下さい(※14、※15)。
2) できれば、苗を枯らす事無く畑地へ定植する為、定植前の苗に2日に1度水遣りをしながら、日陰に3日から1週間おいて、節の部分から根をしっかり出させてから、畑地へ定植しましょう。(※16)
3) 苗が根付いたら、収穫まで、水遣りは特段要りません。
蔓が畝を覆うようになったら、後は下の写真のように雑草さえ敵わない旺盛さで蔓が生い茂ります。 除草さえ不要です。
sweet-potate5.jpg

5.収穫
2009年9月5日 試し掘り 以降適宜収穫

9月になったら芋の様子を調べる為、試し掘りをして下さい。
掘って大丈夫そうであれば、10月末(※17)まで適宜芋を掘って食して下さい。
sweet-potate6.jpg

人参

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人参の採種は越冬後、春になってからです。
採種する為に、母本選抜(良い人参を選ぶ事)して、採種用の畝に母本となる株を植え直しました。
無事に採種まで辿り着ければありがたいですけれど。


1.種の入手

1.1 銘柄 新黒田五寸人参

1.2 購入店 「野口種苗」さん(※1)

1.3 内容量 約1,600粒/袋

1.4 ¥300/袋(送料別途)(※2)


2.pH
2009年8月2日 畑地pHを調整

人参生育に適するpHは5.5〜6.5です。
(※3)


3.堆肥すき込み
前作での栽培で肥えている区画なら、施肥不要です。
施肥するなら、ボカシ肥を、1坪(3.3m2)あたり約200gの割合ですき込んで下さい。(※4)


4.畝立て
2009年8月2日 畝立て(※5)
carrot1.jpgのサムネール画像

5.種蒔き
2009年8月8日 播種(※6)

5.1 準備するもの
1) メジャー
2) 蒔き溝を付ける為の棒
3) 籾殻

5.2 人参の種蒔きのやり方
1) できれば降雨後、畝が十分湿った状態で播種しましょう。
2) 畝に、条間20cmになるように、棒で深さ1cmの蒔き溝を付けて下さい。
3) 蒔き溝へ、種子を1cm間隔で均等になるように蒔いて下さい。
4) 乾燥を防ぐ為と、降雨によって種子が流される事を防ぐ為、畝の表面へ籾殻を、土が見えなくなる程度に満遍なく蒔いて下さい。
下の写真は、籾殻を蒔いた後の畝の様子です。
carrot2.jpg
5) 発芽まで、欠かさず充分畝へ水を遣って下さい。(※5)


6.発芽条件

下の写真は播種1週間後の2009年8月15日、発芽した人参の様子です。
carrot3.jpg
6.1 光
人参は好光性種子です。 発芽に光が要りますから、乾燥防止に畝表面を覆う籾殻のみ施して覆土しないようにするか、蒔いた種子へ極めて薄く覆土する程度にして下さい。

6.2 温度
10℃以下でも時間がかかりますけれど発芽するようです。
20〜30℃なら、1〜2週間で発芽します。

6.3 水
人参の種子は給水力が弱く、乾燥していると発芽しにくいです。
発芽までに25℃で7~10日、10℃以下だと15~30日かかるので、その間乾燥させないように注意せねばなりません。
梅雨による降雨が種子の吸水力の弱さを補う事を狙って、播種の時期は7月中旬、梅雨明け1週間程前が望ましいです。
梅雨明け時期を逸して8月に播種するなら、発芽までこまめな水遣りをかかさないようにしましょう。(※5)


7.間引き(※7)
2009年8月29日 第1回間引き

本葉が1~2枚生えたら、株間が3cm(人差し指と中指が株間に入る程度)になるように間引きして下さい。
下の写真は、1回目の間引き後の様子です。
carrot4.jpg

2009年9月13日 第2回間引き

本葉が4~5枚、抜いた根の部分が10cm程になれば、株間が8cm~10cm(握りこぶしが株間に入る程度)になるように間引きをして下さい。
下の写真は、2回目の間引きで得られた間引き菜です。
carrot5.jpg

8.除草
人参の生育はゆっくりで、早く伸びる雑草が人参の生育を邪魔しがちです。
こまめに除草して下さい。


9.キアゲハの幼虫
キアゲハは、人参の葉に卵を産みつけ、幼虫が葉を食害します。
株が大きく育った後なら、食害されても株が枯れる事はありませんが、株が充分育つ前なら、こまめにキアゲハの幼虫の駆除を行って下さい。 薬剤を使わず、手で取り除いて捕殺して下さい。

下の写真は、私が育てていた人参の葉にいた、キアゲハの幼虫です。
carrot6.jpg
10.収穫
2009年11月5日 第1回収穫 その後適宜収穫

根が15cm程に伸び、太くなったら収穫時です。
人参は寒さに強いので、肩が隠れるように土寄せすれば、春までそのまま畑地に置けます。
食べる時に要るだけ少しずつ穫って下さい。(※8)
carrot7.JPG


11.母本定植
2009年11月23日 母本選抜と定植

地温が発根に支障無い15℃以上ある時期に、母本選抜と定植を行って下さい。

11.1 畝立て
母本定植に先立ち、播種時と同じ条件の畝(「4.畝立て」参照)を、2m〜2.5m四方で作っておいて下さい。

11.2 準備するもの
1) シャベル
2) メジャー
3) 鋏

11.3 母本選抜
1) 数十本人参を引き抜き、岐根や裂根していない、形、大きさが良い人参を16株選んで下さい。(※9)
carrot8.jpg
2) 母本選抜に漏れた、直ちに食べない人参を、土に埋め直して下さい。 埋めた状態なら保存できます。

11.4 母本定植
1) 採種用畝にシャベルで条間、株間共50cmずつ穴を掘って下さい。
2) 母本となる人参の葉の先端側1/3を、鋏で切除して下さい。
3) 母本となる人参を、寒害を防ぐため肩が地上に出ないよう斜めに寝かせて、1)の穴に入れて下さい。
carrot9.jpg
4) 上から土を掛けて下さい。
5) 人参と土とが隙間無く密着するよう、上から足で踏んで人参のぐらつきを無くして下さい。
carrot10.jpg

唐辛子

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1.種の入手
鷹の爪は、日本で従来から栽培されている唐辛子です。 日本の風土で私のような素人が栽培するのに容易だろうと考えました。

1.1 銘柄 固定種 本鷹の爪

1.2 購入店 楽天の「太田種苗」さんのサイト

1.3 内容量 約340粒/袋

1.4 ¥315/袋(送料別途 全国一律¥100)


2.唐辛子の発芽条件

2.1 光 唐辛子は嫌光性種子です。 光は不要です。

2.2 温度 
日中気温20℃〜30℃ 夜間気温15℃以上 地温25℃(※1)。


3.種蒔き
2009年2月11日 播種(※2)

3.1 準備するもの
1) 連結ポット(※3)
2) 腐葉土(※4)
3) 温床(私は家庭用発芽育苗器(菜・友・器)を温床の代わりに用いました)

3.2 唐辛子の種蒔きのやり方
1) 腐葉土を連結ポットに詰めて下さい。
2) 連結ポットの1穴に、唐辛子の種2粒を入れて下さい。
3) 種蒔き後、嫌光性種子である唐辛子の種に光が当たらないよう、1〜2cm程覆土して下さい。
4) 播種後、地温25℃以上を保って下さい。


4.唐辛子の発芽
2009年2月17日 発芽

適切な条件下であれば、1〜2週間で唐辛子は発芽します。
下の写真は、2009年2月18日の様子です。
red pepper 2.jpgのサムネール画像

5.水遣り
土が乾燥しないよう、ポット上げまで、概ね1日1回程度、霧吹きで水遣りして下さい。(※5)


6.ポット上げ
2009年3月14日 ポット上げ

家庭用発芽育苗器(菜・友・器)で1ヶ月唐辛子を育てますと、殆どの苗が、本葉2枚を出します。
下の写真は、2009年3月9日の様子です。
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本葉2枚になった事を目安に、唐辛子のポット上げ(=元気そうな唐辛子の苗を選び、現状のポットより容量が大きいビニールポット1つにつき苗2本ずつをに移し替える作業です)を行いましょう。

6.1 準備するもの
1) 衣装ケース 光を透過する深さ20cm以上の透明な物(※6)
2) 9cmビニールポット
3) 防虫網
4) 腐葉土
5) ビニール袋 光を透過する透明な物(※6)

6.2 ポット上げのやり方
1) 腐葉土がビニールポットの底の穴から漏れ落ちないように、3.5cm×3.5cm程度の正方形に切った防虫網を、ビニールポットの底に敷いて下さい。
red pepper 4.jpgのサムネール画像
2) 腐葉土をビニールポットに詰めて下さい。
3) 根を傷つけないように根の周りに付いた土ごと抜き取り、唐辛子の苗をビニールポットへ植え替えて下さい。 後日苗2本の内、生育が悪い方を抜き1本にしますから、ビニールポット1個につき苗2本を植えて下さい
4) 移植済みビニールポットを、衣装ケースへ並べて下さい。
5) ビニールポットの下から水が染み出す程度、水遣りを行って下さい。 ポット上げ以降、土の表面が乾いたら水遣りを行って下さい。
6) 衣装ケースを透明なビニール袋で包み、室内の暖かい、日当たりの良い窓際に置いて下さい。
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7.間引き
2009年3月28日 間引き

ポット上げの後、苗が枯れずにポット1個の苗2本ともが生長しているなら、ポット内の腐葉土の養分が消費され尽くされてしまわないよう、間引きを行って下さい。(※7)
生長が早く、大きく、丈夫そうな苗を残して下さい。
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上の写真は、2009年3月28日の間引き前の様子を撮影した物です。 下の写真は間引き後の様子です。
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8.pH
2009年4月11日 畑地pHを調整

唐辛子生育に適するpHは6.0〜6.5(書籍によっては6.0〜7.0とする物もあります)です。
(※8)


9.堆肥すき込み
2009年4月11日 堆肥すき込み

1坪(3.3m2)あたり約10kgの割合で堆肥をすき込みました。
堆肥込みから約2週間以上後に、苗の定植を行う事ができます。(※9)


10.畝立て
2009年4月11日 畝立て
red pepper 8.jpgのサムネール画像

11.定植
2009年4月30日 第1回定植(苗31本)(※10)
2009年6月5日 第2回定植(苗24本)

草丈15cmまで唐辛子の苗が生長したら、畑地へ定植して下さい。


11.1 準備するもの
1) マルチ
2) 移植ゴテ(=小さい子供用スコップ)

11.2 唐辛子の定植のやり方
1) 雑草の繁殖や畝の乾燥を抑える為、畝をマルチを敷いて覆って下さい(市販の黒色ビニールマルチや、藁によるマルチ、紙マルチ、いずれでも良い)。
2) スコップを使って株間30cmになるようマルチに穴を開け、苗を埋め込める程の大きさの穴を、畝にあけて下さい。
3) もとのポットの土が少し見えるくらい、浅めに苗を定植して下さい。
4) 唐辛子は根が浅く風に弱いので、苗から10cm程度の位置に支柱を1本立て、支柱と苗を紐で結び補強して下さい。 苗の生長と共に上方へ紐が容易にずれていくようにゆったり8の字に結んで下さい。
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12.花
2009年6月26日 開花が始まる
(9月下旬の収穫時も、まだ開花が続いていました。)

下の写真は2009年6月27日の様子です。
red pepper 10.jpgのサムネール画像


13.交雑対策(網掛け)
2009年6月29日 網掛け

交雑を防ぐ為、株全体を防虫網で覆い、外部からの訪虫による異品種の花粉の飛込みを防いで下さい。
唐辛子はナス科であって、トマト、茄子、ピーマン、シシトウと同じ仲間です(じゃがいももナス科です)。 唐辛子に限らず、ナス科の花は一般的に完全花(1つの花に萼(がく)、花冠(かかん)、雄しべ、雌しべの全てを備えた花)を開花させ、尚かつ花粉は粘りが強いですから、自家受粉率(※11)が高いです。
虫の訪花による交雑さえ避ければ、採種は容易です。

受粉の不完全さが気になるようなら、開花中に株を手で揺らせば、振動で振り落とされた花粉が雌しべに付き、より確実に授粉できます。

ただし、防虫網も完全ではなく、網の中の周辺部に咲いた花は、網の外からの吸蜜などによる交雑の懸念がある為、網の内部で結実した果実から採種すべきです。

下の写真は、2009年6月29日、網掛け後の唐辛子の株(3株)の様子です。
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14 収穫と保存
2009年9月27日 収穫

1) 8月には赤く色付いた実が散見されるようになります(※12)。
2) 少しずつ赤く色付いた実が多くなり、9月末になれば株に付いた実が殆ど完全に熟して赤くなります。 大半の実が赤く色付いたら、株の根元から株ごと切り取って収穫して下さい。
3) 収穫した唐辛子の株の下方を紐で縛り、逆さに吊るして干して下さい。
4) 2〜3週間程干して、枝が茶色く乾き、実が乾燥してしわを成したら、実だけを切り取って保存して下さい。
5) 充分乾燥させた実を乾燥剤と共にビニール袋等に入れて保存して下さい。 乾燥が充分でなければ、保存中に虫がついたり、カビが生えたりします。
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15 採種
2009年11月14日 採種

15.1 準備するもの
1) 厚手のゴム製手袋(※13)
2) 竹串
3) 鋏

15.2 唐辛子の種の採り方
1) 交雑を避けて結果した果実を、数日間室内に置いて追熟させて下さい。
2) 鋏で果実に切り目を入れ、竹串を差し込んで果皮を裂いて下さい。
3) 果実の内側の種を掻き出して下さい。
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4) 通気性を有する紙袋に種を乾燥剤と共に入れて、冷蔵庫で保管して下さい。

15.3 種子の寿命
常温乾燥条件下で、5年間保存できます。(※14)


16.発芽試験(※15)
2009年11月19日から11月26日 発芽試験を実施
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採種した種が確実に発芽する事を確認した方が良いです。
発芽試験の結果、80%以上の発芽率が確認されれば、5年間(※14)高い発芽率を維持することが可能です。

16.1 準備する物
1) ティッシュペーパー(キッチンペーパーでも良い)
2) 食品トレー
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3) 気温20〜30℃を保つ事が出来る環境(※16)
4) 鋏

16.2 発芽試験のやり方
1) 食品トレーの上に、充分濡らしたティッシュペーパーを2枚重ねて敷いて下さい。
2) ティッシュペーパーの上に、唐辛子の種子を40粒(※17)並べて下さい。
3) 20℃〜30℃の気温を保てる環境に、光が種子に当たらないように覆いを被せて、食品トレーごと唐辛子の種子を置いて下さい。(※16)
4) 発芽試験開始から7日後、唐辛子の発芽状況を確認して下さい。
発芽能力を有する唐辛子の種子は早いものなら7日で発芽します。
7) 更に、発芽試験開始から14日後、唐辛子の発芽状況を確認して下さい。
発芽能力を有する種子は、遅くても14日迄に発芽します。